赤ワインにダイエット効果がある理由
ワインが健康や美容に良いという話は、おそらく聞かれたことがあると思います。中でも赤ワインには、ダイエット効果があるとされています。
赤ワインにはなぜダイエット効果があるのでしょうか。赤ワインに含まれる成分の特徴やカロリーの点から、その理由を探っていきましょう。
①ポリフェノールに脂肪燃焼・食欲抑制・脂肪分解効果がある
赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれているのをご存じの方は多いと思います。
ポリフェノールは、8,000種類以上もあると言われています。赤ワインの赤紫色の色素「アントシアニン」や、緑茶の「カテキン」などが有名ですね。
アメリカのハーバード大学の研究によると、ワインの中に含まれるポリフェノールには、脂肪燃焼・食欲抑制・脂肪分解効果があることがわかってきたそうです。
赤ワインに含まれている多くのポリフェノールの中で、ダイエット効果があるとされているのは、主に次の3つです。
●エラグ酸 ・・・ 脂肪燃焼効果
赤ワインに多く含まれるポリフェノールのエラグ酸は、脂肪燃焼効果が高いことが知られています。体内で脂肪細胞が成長するのを抑制し、新たな脂肪細胞が生成されるのを遅らせる働きもあります。そのため、脂肪が蓄積しにくくなり、ダイエット効果が得られます。
●レスべラトロール ・・・ 食欲抑制効果
レスベラトロールは、食べ過ぎを防いでくれる働きを持つポリフェノールです。小腹がすいた時に赤ワインを飲むと食欲が抑えられてお菓子などに手が伸びずに済むのは、レスベラトロールの働きによるものと考えられています。
●タンニン ・・・脂肪分解効果
赤ワインの味わいを語る上で重要な要素のひとつである、渋み成分の正体であるタンニン。タンニンには、脂肪の吸収を抑えて分解する働きがあるとされています。タンニンが豊富な赤ワインは、ダイエット効果がさらに期待できそうです。
②他のお酒と比較してカロリーが低い
ダイエットの天敵とといえば、高カロリーな食品や飲み物を思い浮かべるのではないでしょうか。
実は、ワインは他のお酒と比較してカロリーが低い特徴があります。100mlあたりのカロリーで比べてみましょう。
ワイン・・・73kcal
梅酒・・・162kcal
焼酎・・・206kcal
日本酒・・・105kcal
ウイスキー・・・237 kcal
ちなみに、ビールは100mlあたり40kcalですが、一般的な居酒屋の中ジョッキの容量は350~500mlですので、350mlだとして換算すると140kcal、500mlで換算すると200kcalになりますね。
ワインは他のお酒と比べて、低カロリーであることがおわかりいただけたと思います。
赤ワインダイエットをするのに適切な飲み方
同じ飲むなら少しでも健康的に飲めた方が嬉しいですよね。
ここからは、ワイン好きな人にぜひおすすめしたい、赤ワインダイエットをするのに適した飲み方について解説します。
1日2杯以上飲まない
赤ワインを飲む量は、1日にワイングラス2杯までにとどめましょう。
赤ワインにダイエット効果があるからと言って、飲みすぎは肝臓への負担が大きくなり、代謝が悪くなってしまうので逆効果です。
寝る前に1杯飲む
赤ワインを飲むタイミングは、寝る前に赤ワインをグラス1杯程度がおすすめ。
赤ワインに含まれるレスべラトロールは、ついついスナック菓子や甘いものを摘まみたくなる欲求を抑えてくれます。
レスベラトロールは寝ている間に体内で脂肪が形成されるのに、ブレーキをかけてくれると考えられています。
一緒に食べるおつまみのカロリーに気をつける
赤ワインはもともとのカロリーが低く、赤ワインに含まれている複数のポリフェノールには持つ嬉しいダイエット効果があります。
でも、だからといって一緒に食べるおつまみのカロリーが高いと、せっかくのダイエット効果が得られなくなってしまいます。
ワインを単独で飲むか、一緒におつまみも食べたい場合はチーズや生ハム、オリーブなど低糖質のものを少しだけにしましょう。