赤ワインを飲むと頭痛が…頭痛の3つの原因と解消方法を解説!

ワインと健康

なぜワインを飲むと頭痛が起きるの?3つの原因

頭が痛くならない方法がわかれば、もっと思いきってワインを楽しめるのに」と思ったことはありませんか。

私は何度もありますし、ソムリエール時代にお客さまから「頭が痛くならないワインはありますか?」と尋ねられたこともありました。

そもそも、ワインを飲むとなぜ頭痛が起こるのでしょうか?

原因① 亜硫酸ナトリウム

市販されているワインの多くには、「亜硫酸ナトリウム」が含まれています。

亜硫酸ナトリウムは酸化防止剤として使われる成分で、雑菌の繁殖やワインの劣化を防いでくれます。刺激臭を抑える効果もあります。また、ワイン以外ではツナ缶やエビ、オリーブ、ドライフルーツなどの食品にも漂白剤として使われることもある成分で、防腐剤の役割を果たしています。

ワイン以外のお酒を飲んでいても、これらの食材を使ったおつまみを食べた時にも頭が痛くなる人は、亜硫酸塩が原因となっている可能性が高いかもしれません。

原因② ヒスタミンとチラミン

赤ワインの製造段階では、「アミン」という成分が発生します。アミンは発酵した食品や飲料に含まれる成分で、多くの種類があります。

赤ワインの中には、「ヒスタミン」と「チラミン」が含まれています。

ヒスタミンには脳血管を拡張させる作用、チラミンには脳血管を収縮させる作用があります。

ヒスタミンとチラミンの両方の作用が、片頭痛を引き起こす原因になると考えられています。

もし、白ワインを飲んでも頭痛は起きないのに、赤ワインを飲んだ時には決まって頭が痛くなるという人は、アミンが原因となっているタイプの頭痛かもしれません。

アミンは赤ワインだけでなく、チーズやオイルサーディン、スモークソーセージなどにも多く含まれている成分です。

アミンが原因の頭痛だと思われる人は、ワインと一緒に楽しむおつまみ選びに気を付けると良いでしょう。

原因③ アセトアルデヒド

ワインなどのお酒に含まれるアルコールを体内で分解する際には、「アセトアルデヒド」が発生します。

アセトアルデヒドには毒性があり、二日酔いの原因物質としても有名です。

肝臓でアルコールを分解するためには、たくさんの酸素が必要となります。なので、自分では気づかないうちに体が酸欠状態になっている場合があります。

アセトアルデヒドが体内に多く滞留しているのは、アルコールの分解スピードが追いついていない状態。つまり、単純に酔っぱらった状態だから頭痛が起きているケースだと考えられます。

飲みすぎないように量を控える、水も一緒に飲んでおくなど心がけましょう。

頭痛が起きずにワインを楽しむ方法

ワインを飲んで頭痛が起こる原因について解説しました。

おいしいワインを心置きなく楽しみたい人に、頭痛が起きずにワインを楽しむために役立つ頭痛対策法をご紹介します。

オーガニックワインを飲む

亜硫酸ナトリウムが原因で頭痛が起こる人は、オーガニックワインを選ぶといいですよ。

EUやアメリカで認証を受けているオーガニックワインの場合、酸化防止剤として使用されている亜硫酸塩の上限値が、一般的な普通のワインよりも大幅に少ないんです。

オーガニックワインは、酸化防止剤の含有量がごくわずかもしくはゼロなので、頭痛が起きにくいと考えられています。

ノンアルコールワインを飲む

アセトアルデヒドが原因で頭痛が起こる人は、ノンアルコールワインを試してみるのがおすすめです。

肝臓への負担が激減するので、飲みすぎ防止で休肝日のドリンクとしても役立ちます。

昔と比べると、日本で手に入るノンアルコールワインのクオリティがずいぶん上がってきて、ワインらしさをしっかり感じられるノンアルコールワインが増えました。

体調によって飲み分けると便利ですね。

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